[タクシープール for 東京特別区・武三 えでぃしょん]>[交通事故と対策]
2002-01-17 0:57 バージョン
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 「交通事故」... 嫌な響きですね。しかし、我々タクシー乗務員は目をそらす訳にはいきません。交通事故の当事者になる可能性は、常についてまわります。加害者になる事もあるでしょうし、被害者になる事もあるでしょう。
 ここでは、過失割合ゼロの“全面的な被害者”となる“もらい事故”も含めて考えます。「私は絶対に交通事故を起こさない様に、日々安全運転を“徹底”している」という方も、“もらい事故”の可能性までゼロにする事は、事実上不可能でしょう。
 さて、これは私の持論になりますが、「どんなに安全運転に徹しても、もらい事故までゼロにはできない。ならば、“事故を起こさない”様に常に安全運転するよりも、事故に巻き込まれたとしても“被害を最小限に食い止められる”様に常に警戒する方が、“より安全”なのではないか。」という事です。
 詳しくは、この後の掲載内容を閲覧して頂ければわかると思いますが、“安全運転”は所詮“常識”と“前例”から成り立っているだけに過ぎず、信じ難い様な“イレギュラー”まで網羅してはおりません。そういう際の事故については“安全運転義務違反”とか、“前方不注意”等で簡単にくくられてしまいがちですが、本当にそれでいいのでしょうか?
 信じ難い様な“イレギュラー”に遭遇した時、「運が悪かった」で諦められますか? 自分は死亡してしまったり、障害者になってしまったりしても、「相手が全部悪い」のであれば、それで満足なのですか? とても使い切れない様な“慰謝料”を遺族が取る事が出来たとしたら、自分自身は1円も使えなくてかまわないのですか?
 一般的な“安全運転”や“加害者”とならない様にする話や、常識的な話から、信じ難い様な“イレギュラー”についての話、それから実際に交通事故の当事者になってしまった場合の事後の話まで掲載していきたいと思います。
当ホームページでの言葉の範囲
 まず、言葉の範囲が曖昧ですと、文章自体の意味合いが変わって来ますので、明確にしておきます。法律的な定義や一般的な定義に準じますが、若干異なるかもしれません。
安全運転  事故を起こさない様に運転する事は当然の事ながら、“もらい事故”に会わない様にする運転も含みます。
交通事故  単独も含みます。
 過失割合ゼロの“全面的な被害者”となる“もらい事故”も含みます。
 相手が「なんともないから」と言って立ち去ってしまったものも含みます。
当事者

 加害者は当然の事ながら、被害者も含みます。
 実際には接触していなくても、交通事故の要因の一端となる“疑いがある”場合も含みます。

加害者  過失割合が5割以上の当事者です。
 過失割合が5対5の場合は、双方加害者とします。
被害者

 怪我を全くしていなくても、加害者の運転者とその会社以外に損害が発生する者を含みます。

第三者  事故に関係のない、通行人や目撃者の事です。
バイク  自動二輪と原動機付き自転車の事です。
 大型自動二輪、普通自動二輪(小型限定も含む)、原付、の運転免許が必要なモノを全て含みます。
 ミニカーは含みません。
 運転免許を必要としない、身体障害者用の乗り物は含みません。
歩行者  運転免許を必要としない、身体障害者用の乗り物を利用している方を含みます。
 自転車を降りて押しながら歩いている方を含みます。
状況と解説
ケース
種類
コメント
ごく一般的なケース 右直事故

 かなり発生比率の多い典型的なパターンのひとつです。
 右折時は対向直進車に、直進時は対向右折車に、十分警戒する事が必要なのですが、相手が大型車やバイク、自転車の時は特に注意が必要です。
 大型車は見た目よりもスピードが出ている恐れがありますし、積載物がある時は、「なるべく停まりたくない、なるべく車線変更したくない」と思っている時があり、ブレーキを敬遠する恐れもありますので、非常に危険です。また、万一接触すると、タクシーの方が弾き飛ばされる事があります。できれば近寄らない方が無難です。
 バイクも、見た目よりもスピードが出ている恐れがありますし、「先に通過しよう」と思って、“イキナリ”加速する恐れがあります。また、万一接触すると、タクシーよりバイクの方が“交通弱者”なので、人道的にはバイクの方が悪くても、タクシーの方の過失割合が多めになります。
 自転車には事実上、交通法規やマナー論は通じません。何をしでかすかわかったものではありません。「近寄れば、向こうから接触してくる」ぐらい警戒しても良い位です。
 ここで、重要な事は、「自分が優先だから」と相手を信用し過ぎたり、「先に行ける」と思い込んで相手の動きに対して“警戒心”がゆるんだりすると、避けられる事故も避けきれなくなるという事です

左折時の巻き込み
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右左折時の横断者
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ありがとう事故
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スピード超過
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自分の過失割合が大きくなるケース 交通弱者に対する事故
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追突
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わき見運転
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過労運転や居眠り運転  これは危険です。事故にならない方が幸運です。実際には居眠りしなくても、判断力や反応速度が、間違いなく低下します。
 もし、実車中でもその前兆があれば、お客様に「申し訳ございませんが、少々お時間を下さい。」と断って、一旦停車する勇気を出しましょう。そして、できれば一端車外へ出て、深呼吸し身体をひねれば、かなり回復します。また、普段から、『眠気防止グッズ』を二重三重に常備しておいて、それらを利用しましょう。
 もし、お客様に一旦停車を断られたとしても、事故を起こすよりは遥かにマシです。その時の“言い回し”や“料金や時間に対する対応”に気を付ければ、万一クレームになったりセンターに通報されたりしても、大した責任を問われずに済むでしょう。逆に「安全に対する意識が素晴らしい」と誉められるかもしれない位です。
 また、実際には一旦停車できなくても、お客様と問答するだけでも結構回復するものです。それに、大抵のお客様は「事故られるよりマシ」と理解をして頂けますし、その後、内容の善し悪しはともかく、お客様の方から何かと話し掛けて、居眠りを防止して頂けます。
 それから、これが要因で万一事故になった場合、どんなにバレバレでも「疲れてた」とか「居眠りしてた」等と証言してはいけません。最悪、会社が営業停止になるまで、事が発展する恐れが有ります。そんな事になってしまえば、従業員全員が不利益を被ります。「わき見をしていた」とか「他の事に気を取られていた」で十分です。自分が悪い事には変わりませんから、相手に不利益な嘘にはなりませんし、誇大解釈をすれば嘘にはなりません。“夢”という前方以外のものを見ていたのですし、“眠い”事に気を取られていたのですから。
酒気帯び運転や酒酔い運転  これは悪質です。タクシー乗務員が勤務中にこれをやると、事故にならなくても本人だけの問題では済みません。もし発覚したら、間違いなく“強制解雇”でしょう。場合によっては、会社や同僚から、損害賠償を請求されかねません。
いわゆる“もらい事故” 信号無視
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一時不停止や徐行義務違反
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追突
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わき見運転
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過労運転や居眠り運転
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酒気帯び運転や酒酔い運転
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信じ難い様なイレギュラー 自動車専用道路内に歩行者
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幹線道路に脇道から飛び出す
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左右も見ずに横断
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突然車道に飛び出し
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走って来た車の前で停止する
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勝手に転んで怪我をする
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右折車の右側から追いこし
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当り屋
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自殺行為
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事故後の行動 怪我人がいる時は救急車を呼ぶ
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被害者がある場合は警察を通す
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自分に不利益な証言はしない  “黙秘権”というものも有りますし、自分に不利益な証言はしない事です。ばればれでも、警察や相手の方には、黙っておき、自社の事故担当者に相談する事です。示談交渉がなかなか進まずに、事故担当者から正直に証言した方が“得策”と判断されれば、それから“思い出した様に”証言しても良いのです。
被害者に不利益な嘘はつかない  時として、嘘をついた方が八方丸く納まる事があります。そういう場合を差して『嘘も方便』と言うのですが、前項で述べている様に「自分に不利益な証言はしない」といっても、被害者に不利益な嘘はつかない事です。嘘がばれれば、後で自分が不利になりますし、“誠意”を疑われます。何と言っても、示談交渉に悪影響を与えます
 もし、被害者にとって何の不利益もない内容で、“立証不可能”な嘘ならば、まさに『嘘も方便』です。
誠意を見せる

 先に断っておきますが、ここで言っている“誠意”とは、いわゆる“金品”の事ではなく、“態度”の事です。
 我々タクシー乗務員は看板を背負って走っています。事故そのものは自分が悪くなくても、相手や周りの方、まして自車にお乗りになっていたお客様には十分に誠意を見せる事です。相手を悪く言うばかりでは、自分も悪者になってしまう可能性が有ります。例え相手が悪くても「怪我人はいないか」位の気遣いは最低でも必要です。まして自分側に多少なりとも責任があるのであればなおさらです。事故の責任が低いからと言って、誠意を全く見せないと、相手だけではなく、警察官から“悪質なドライバー”と見られる恐れもあります。
 そもそも、まずまっ先に、自車にお乗りになっているお客様のお身体を気遣いましょう。相手が一方的に悪い事故でも、お客様をおざなりにして相手のドライバーと喧嘩等を始めると、間違いなく“接客不良”でセンター行きです。

代車の手配は迅速に  例え、相手が一方的に悪い事故でも、お客様の身の安全の確保と、目的地までの旅客輸送を完了させる責任は、そのタクシー乗務員にあります
 代車の手配や警察への通報、まして自車にお乗りになっていたお客様がお怪我をされていた時の救急車の手配等を「悪いのは向こうだ」と言い出して、相手にやらせようとすれば、自分自身の首を絞める亊になります。
 そもそも、相手のドライバーは、自車にお乗りになっていたお客様が何処まで行きたいのか等知る訳もなく、代車手配にまで気がまわる筈も有りません。そもそも、代車手配自体を知らないかも知れません。代車手配については「言われてみればもっとも」な事なのですが、相手のドライバーは想像した事すらないかも知れません。
 逆に、相手が一方的に悪い事故だとお客様にすら分かっても、お乗りになっていたタクシーの乗務員の気遣いや対応に非常に好感をお持ちになって、“良い”エコーカードが来たという話すら聞いた事が有ります。当事者の乗務員は、実車中の事故に会ったのに、お客様に感謝されて会社から表彰されたという話です。
 なお、無線や電話で代車の手配を依頼するよりも、通りかかったライバル社の空車を呼び止める方が迅速である事は言うまでも有りませんが、お客様がチケット等をご利用だったり、タクシー会社のお好みがあったりする場合もありますから、慌てて空車を呼び止める前に、お客様に確認をしましょう。
 それから、責任の大小にかかわらず、代車の手配は乗務員の仕事です。間違ってもお客様にさせない様に。お客様が「自分で呼び止める」とはっきりおっしゃる場合は、その限りではありませんが。
事故の第三者 メモを残す
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損害や責任を軽減する 野良猫はひいても罪にならず
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会社に突っ込めば億単位
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